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 My支援教育専門士レポート

 

★星槎大学「支援教育専門士」の必須科目レポートを紹介します。

 

・各科目ともに、スクーリング(土日の2日間授業:確認テストあり)とレポート

  で単位を取得できます。※評価は4段階A~D(A~Cは合格、Dは再受講・再提出)です。

   ・各科目とも、「学習指導書」があり、授業の目的・ねらい、レポートテーマ、学習の手順等が書かれていて、これにしたがって勉強を進めます。

 

  2006年に星槎大学の特別支援教育関連の科目を受講したときは(WISC‐Ⅲ等の実技他、旧アプロ算数学教室HP゙参照)、学校の先生(年配の女性)が多かったですが、最近では若い人(学生?)が目立ちます。

 

  ・若い人が「特別支援教育」に興味を示し、いろんな場面で支援教育を実践されてくれば、日本の教育界も※子供の一人ひとりの教育ニーズに対応できる時代が来るのではと期待しています。 ※文部科学省は、特別支援教育の推進により、現在の学校教育の最大の課題である、いじめ、不登校についての課題解決に役立つとしています。

 

  ・また、最近、「障がい」という表現が使われているのに、法律では「障害」という言葉を使っています。ある講義で、「この「障害」はその当事者が障害も持っているということではなく、その周りの社会一般の考え方(差別的な意識)、風潮が「障害」という意味なんです。」という先生の説明に共感しました!

 

・ここで、私が受講した必須科目のレポート内容(拙文ですが、<4>を除き評価A)を紹介したいと思います。大学を卒業して30年近く経過しており、最初は、レポートを書く作業が大変でした。※レポート内容の無断転載は著作権法違反となります。

 

 

<1>臨床心理学:平雅夫先生 ⇒評価A

 教科書:カウセリングの基礎ー臨床の心理学を学ぶ(北樹出版)

  スクーリング:2013119日~20日(東京立川会場):お絵かき、リラクゼーションなどあ り、先生のお話が面白い!確認試験は資料見てOKで感想文のように楽でした。

 

・レポートテーマ:ロジャーズの提唱した「来談者中心療法」におけるカウンセラーの「態度」条件とクライイアントの「体験」の本質について

 

(文字数1600字程度)

 

 (1)来談者中心療法(ロジャーズとフロイトの比較)

 

 心理療法は、20世紀はじめフロイトの精神分析によって開かれたが、フロイトの治療法は医療行為であり、また、フロイトの理論は難解であった。一方、ロジャーズは1940年代に来談者中心療法を提唱し、医師でなくてもカウンセリングを可能とし、その理論も単純であり、カンセラーは相手を患者と見るのではなく、客(クライエント)と見るという考え方によって、当時、男女平等主義や人種差別をなくす思想国家であった米国をはじめ世界中に広く受け入れられたのである。

 

(2)来談者中心療法の「人間観」と「人格形成論」

 

 フロイトは、人間の心の世界は、「エス」と「エゴ」と「スーパーエゴ」の3つにより構成されていると考えた。「エス」は本能的要求(無意識な部分)であり、「スーパーエゴ」は道徳規範であり、自分を監督する役割をもち、「エゴ」は現実との調整機能であり、外界等からの要求や不安を調整し心の安定を保つ役割をもつ。

 

 来談者中心療法の「人間観」とは、人間は生物的なもので有機体である。つまり、ロジャーズはフロイトと同様に、人間は犬や猫と同じであるという考え方をもつが、フロイトは人間には「エス」が「エゴ」や「スーパーエゴ」より強くなって反抗的になるように悪い所があるという考え方に対し、ロジャーズは「よくなる力」が人間には内在し(楽観主義)、「よくなる力」に気づかせるという考え方で両者は異なる。

 

 そして、ロジャーズの「現象的場」は個人が自分自身について抱くイメージである「自己概念」がその中核である。この「自己概念」と「経験」にズレ(不一致)が生じると、ストレスが生まれ、不適応の状態に陥る。この「自己概念」と「経験」が後発的に形成された自己概念によって行動が変わり、両者のズレが少なくなり自己一致ができる(治療的人格変化)。

 

(3)カウンセラーの「態度」条件

 

 カウンセラーの「態度」条件として、クライエントとの信頼関係(ラポール)を築くために、①無条件の肯定的配慮、②共感的理解、③純粋性が必要である。つまり、クライエントのどの側面にも偏りなく肯定的な態度で接し、あたかもクライエント自身のように感じとり、クライエントから実感として伝わってくるものに応答することが大切である。このように、カウンセラーが上記3つの態度で行い、それをクライエントが認知することによって、クライエントの人格変化が実現できるのである。

 

(4)クライエントの体験の本質と感じたこと

 

 来談者中心療法の面接技法として、受容、繰返し(鏡の役割)、明確化、支持、質問という手順を学んだが、この方法によって「あるがまま」の自分に気づかせることや、自己概念を変えることができる。私が運営する学習教室の教育の場で、保護者面談などでこの技法を活用していきたい。

 

 また、妻から「あなたは人の言うことをよく聞かず自分ばかりがしゃべっている」とよく叱られるが、ロジャーズの考え方である「傾聴」、クライエントの話をよく聞くということを意識していきたいと思う。

 

 そして、スクリーング学習のグループエンカウンター・エクササイズ、シエアリング等を通して、自己中心性から脱却し、また、「人は人に癒される」という考え方を学ぶことができたので、今後、仕事や日常生活の中で実践していきたい。

 

    

<2>特別支援教育Ⅰ:宮崎英憲先生 ⇒評価A

  教科書:特別支援教育の展望(日本文化科学社・出版)

  スクーリング:201329日~10日(横浜鴨居会場):法律の話が多く真面目すぎ、確認試験も資料を見ないでテスト実施。TVにも出る有名な先生。

 

 レポートテーマ:特別支援教育の具体的方策を考える(文字数1600字程度)

 

(1)  序論

 

 インクルージョン教育という国際的動向の中で、特殊教育の対象を、心身に障害のある子供から特別な教育的ニーズがあれば特殊教育の対象とする方向を目指すべきであるが、日本における学習障害等の子供の教育的対応については、アメリカよりも遅れている。また、2012年の文部科学省の調査により分かったことであるが、通常学級35人中、発達障害児は2人程度いるが、そのうち約4割は何も支援を受けていない(2012年12月6日、朝日新聞朝刊の教育コラム欄より)という大きな課題がある。

 

(2)  本論

 

  特殊教育から特別支援教育への改革と課題

 

 ノーマリゼーションの理念に基づき、統合教育という運動が推進されたが、これはすべての障害児を直ちに通常の学級に入れるという考え方である。通常の学級に障害児を置いただけでは真の統合教育にはならず、その場で個々の子供に必要な特殊教育が与えられてこそ、「適切な教育」という目的が達成される。

 

 一方、インクルージョン教育は、この「適切な教育」を本格的に採用し、統合教育が子供を既存の学校に合わせようとするのに対し、インクルージョン教育は子供に合うように学校を変える点に違いがある。

 

 しかしながら、筆者の長女が通っていた養護学校(都立○○学校)は、自宅からバスを乗り換えて片道約1時間強かかる所にある。○○聾唖学校も隣接しており、通常の学校から隔離された場所に位置しており、上記の「子供に合うように学校を変える」というインクルージョン教育に到底合致していないように思う。

 

 また、1993年より通級による指導が始まったが、教員数の不足等の課題があり、さらに、特殊学級、通級学級の指導にあたる教員の特別支援教育の資格を有する数が未だ少なく、その免許法の規定も上記資格が「目指すものと期待する」という表現にすぎず、資格取得が義務付けられていないという課題が残存する。

 

  特別支援教育の具体的方策について

 

 真のインクルージョン教育を実現するために、(1)序論及び(2)①で述べた様々な課題を解決すべき具体的方策を考え、実行していく必要がある。具体的な方策として次の4つの対策が有効と考えられる。

 

1)    オープン教室の推進

 

 山口薫編著の「増補版 学習障害・学習困難への教育的対応」の中で、アメリカのラスベガスの小学校や神戸市星和田小学校の「オープン教室」の写真は興味深い。どちらも学校長がインクルージョン教育を積極的に推進している。やはり学校長のインクルージョン教育の意識付けが必要と考える。誰もが自由に利用できる「オープン教室」こそが、1人ひとりの子供の教育的ニーズに応えることができ、不登校やいじめという深刻な問題も減少するものと期待される。

 

2)    二重籍の推進

 

 筆者が住む町田市の特別支援教育の取組みの1つとして、特別支援学校に在籍する生徒が居住する小・中学校に副次的な籍を持ち、直接、間接的な交流を図る「副籍制度」がある(町田市教育委員会のホームページより抜粋)。筆者の長女が小中学生のとき、特別支援学級と通常の学級(親学級と呼ばれる)の両方に名前と机があったので、町田市ではこの点については、実行されていると思う。しかし、特別支援学級は各学校に設置されていると思うが、知的障害の学級または、肢体不自由の学級が無い学校があり、学区を超えて遠方への通学をしないといけないという課題がある。

 

3)    ティーム・ティーチング(以下T・Tという)による指導

 

 T・Tは、分かること、できることによる学ぶ喜び等の様々な効果やLD等への教育の活用に有効である(山口薫編著の「増補版 学習障害・学習困難への教育的対応」P.7480より)。このT・Tを活用することで、序論で述べた約4割の発達障害児の支援が可能になると思う。

 

4)    支援教員の充実

 

 いわゆる基礎免があれば、特別支援学校の教員になれるというが、様々な障害を理解し、支援する方法を教員が身につけていなければ、特別支援教育の質向上が図れない。したがって、特別支援教育に携わる教員は、一定の資格または研修の義務付けが必要と考える。

 

(3)まとめ

 

前述した具体的方策を実現するためには、まず特別支援教育の資格を有する教員を増やすとともに、学級規模を小さくして1人ひとりの子供の教育的ニーズに対応していくことが重要である。また、宮城県教育委員会の特別支援教育構想のような抜本的な教育改革が必要である。そうなれば、子供に合うように学校を変えるインクルージョン教育が実現できると思う。

 

 

 

 

<3>学習障害概論:西永堅先生 ⇒評価A

 ・教科書:新訂 Q&Aと事例で読む 親と教師のためのLD相談室(中央法規出版)

 

・スクーリング:2013629日~30日(横浜鴨居会場)

 ・講義スライド(アラビア語でサッカー中継など)、※ビデオ(LDの事例等)がたくさんあって役に立つ。講義もギャグ?が面白い。

  ※英国で活躍する建築家(書字障害)のビデオ:3D空間感覚はズバ抜けている!

 

・レポートテーマ:LDのある子供の抱える困難さ

 

 (1)LDの定義など

 

学習障害(LD)とは、基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す状態を指す。学習障害は、その原因として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるが、視覚障害、聴覚障害、知的障害、情緒障害などの障害や、環境的な要因が直接的な原因となるものではない。

 

また、LDを含む学習面でこうした著しい困難を持つ子供は全児童の約6.3%もいるとの文部科学省の調査結果が出ている。そして、平成18年度には特殊教育から特別支援教育への転換がなされ、LD、ADHDが通級による指導の対象となった。

 

(2)特別支援が必要な子供とのかかわり

 

筆者は長女を含め、知的障害のある子供とは数多く接してきたので、個性やイメージが分かっていましたが、上記の定義のように、知的発達が全体的に遅れている知的障害でもなく部分的に遅れている、LD、ADHDの子供とはいったいどういう子供なんだろうと思っていました。

 

 筆者はボランティアの算数教室を運営していますが、6年半前、ADHDのご兄弟(小学生)が初めて入会しました。本で読んだ通り、集中力がなく、計算に課題があり、授業中でもやる気がなく自作プリントを破られたりして、指導が困難で断念したいと思っていました。

 

 しかしながら、お母さんが熱心な方で、ADHDの親の会の小冊子などいろいろな情報を提供していただき、また、いろいろとADHDの特徴等について教えていただきました。

 

 それから、授業でも途中で算数すごろくゲーム(本書の「計算が苦手な子の家庭学習」P.169のように)やことわざカルタ取り等のゲームを取り入れたりして、なんとか50分授業ができるようになりました。

 

 そのご兄弟はコミュニケーションが苦手ですが、車が大好きで、将来は自動車の整備士になりたいという夢(目標)を持っていました。数学については中学生までは通常学級で成績は下位でしたが、高校の基礎コースでは成績上位になりました。高校生になっても私の教室に通っていただき、中学数学基礎や算数文章題を復習していましたが、入会5年目にしてやっと成果が出ました。そして、今春、本人の希望どおり自動車メーカの専門学校に入学できました。やはり継続は力なりと痛感しました。

 

 私の教室は、当初ほとんど健常児でしたが、最近、ADHD、アスペルガー、LDの疑いのある子供たちが入会してきました。それぞれ個性が異なり、教材や授業方法が大変ですが、上記ADHDの子供の成功例のように子供の個性を考えて、工夫して指導すれば、子供の潜在能力を引き出せると感じています。

 

(3)まとめ

 

本書のある通り、特別支援教育のあり方については、やはり「二重籍」をより多く実現し、オープン教室の推進や、支援教員の充実(専門性の強化)させることが必要と思います。そして学級規模を小さくして1人ひとりの子供の教育的ニーズに対応していくことが重要であり、そうなれば、子供に合うように学校を変える「インクルージョン教育」が実現できると思っています。

 

 私自身もスクーリング学習で、LDについても事例などを通じて知識を深め、実践の場で生かしていきたいと考えています。

 

 

 

<4>聴覚・言語障害児への支援:跡部敏之先生  ⇒総合評価A

⇒レポート評価B(先生講評:このレポートで求めたのは具体的な支援の方策や実践の面です。知的障害のお子様にしてあげた方法を詳細に記述されると一段とグレードの高いレポートになったかと思います。)

 

 教科書:ことばの遅れと障害の日常指導(教育出版)

 

 スクーリング:2013810日~11日(東京立川会場):先生が北海道の元養護学校教師で、カウセリングの経験が豊富な方で、役に立った。スライド(耳、口の構造等)が不鮮明で見えにくい。確認テストは授業の感想文のようで楽でした。

 

・レポートテーマ:ことばの習慣や使用の面が不十分な子供を大人が支援する場合、どのようなことに配慮して支援したら良いかまとめなさい。(2000字程度)

 

(1)子供の成長と発達について

 

 子供が望ましい発達をするためには、個人遊びの場、集団遊びの場、母子遊びの場の3つが必須であるといわれている。特に障害児の場合、子供自身が個人遊び、集団遊びが苦手であり、母親が集団生活に参加させないという課題があり、これらを解決する働きかけが必要である。

 

 子供の発達は、反抗期等があるため複雑でジグザグに発達していくため、親はあせらず、見守る必要がある。また、ラ行、サ行等の発音は他の発音よりも遅れるので、その遅れを過度に心配にならないように留意すべきである。また、早期教育(幼児期の漢字学習等)は必ずしも効果があるというわけではなく、子供それぞれに個人差があり、ふさわしい時期に豊かな経験を与えるのが有効である。

 

上記3つの遊びの中で、親子関係が最も大切であり、親(大人)が子供の立場に立って見ること、感じることができることが、ことばの発達に重要である。

 

(2) 子供の言語発達について

 

①1歳頃までの子供

 

 生まれたばかりの赤ちゃんはただ泣き叫ぶばかりで、生後2~3ヶ月頃から、おなかがすいている時の泣き声がわかるようになる。生後4ヶ月頃になると喃語音「マママ」などが出始め、6~7ヶ月後には自分や他人の音声をまねるようになる。そして1歳を過ぎると、パ行やマ行の片言が出て、一語文はしゃべれるようになる。1歳6ヶ月頃には二語文になり語彙数が急速に増える。

 

②2歳頃の子供

 

2歳~4歳の間、語彙の発達が最もめざましく、名詞を中心に増え、2歳6ヶ月になると自分の名前や疑問代名詞も言えるようになる。そして2歳の終わりには、「どうして」という質問が出て好奇心が芽生える。

 

③3歳頃の子供

 

3歳になると、反抗的な悪いことばも使い、文章も長くなる。簡単な会話ができ、テレビの主人公や動物のまねをしたり、また友達もできる。

 

④4歳頃の子供

 

くだもの、魚等の抽象名詞も理解でき、現在、過去、未来の時間関係もわかってくる。そして親の指示もわかるようになり、友達とのごっこ遊びが盛んになる頃である。ただ、サ行やラ行の発音は難しく表現が正しくできないことがある。

 

(3)子供の主な言語障害とその支援方法について

 

①どもり(吃音)

 

 どもりの原因は、親が子供の話し方を注意して、子供が不安になって緊張し、どもりになることがあるといわれている。したがって、まず、子供の心の健康を取り戻すことが先決である。

 

 支援方法は、いいところはほめて子供に自信をもたせること、しつけの方針は一貫させ子供の心を不安定な状態にさせないこと、親子間で素直な心の交流ができることである。

 

②構音障害

 

 構音障害は語の単位ではなく、音節の単位で正しく構音できない状態をいう。正しい発音をするためには、まず、ことばの発達がその子の年齢に応じていること、次に、舌、唇、のど等の器官が発音に必要な動きをしていること、三つ目に子供の耳が鋭い耳に育っていることが必要条件である。

 

 支援方法は、子供の心を大切にすべく、治そうという気持ちより気長に育てようとする気持ちが大切である。また、お子さんをおしゃべりにさせ、人の話もよく聞く子供に育てることである。そして遊びを通じて楽しく耳(鋭い耳)の訓練をすることである。

 

 筆者は子供が幼少の頃、ソニー製のトーキングカードで、動物の鳴き声、名詞、ことわざ、早口ことばなどを聞いて一緒に遊んだことがあったが、耳、目、口からの学習ができ、とても効果的であった。

 

 ③ことばの発達の遅れ

 

 知的発達の遅れや脳などの障害により、ことばの発達が遅れるが、劣等感を持ったり、神経過敏になったりする。

 

 支援方法としては、だっこ、ボール投げ、ダンス等、スキンシップを図ったり、体全体を動かす遊びをすること、子供がすぐにまねができるように、ことばをできるだけ簡単にして話すことである。

 

 そして、身辺生活(排尿、衣服の着脱等)の自立の際の行動とことばを結びつけることである。その他、手を使ってお絵かき、粘土、はめ絵あそびも有効であり、楽器を吹いたり、吸ったりする遊具もいい方法である。

 

④自閉症

 

自閉症は、他人との情緒交流が苦手で、周囲の状況に関心を持つことが少ないので、まず、人間に対する興味(人の動きなどに関心)をもたせることが必要である。

 

 支援方法は、子供を甘やかしてもいいから、スキンシップを大切にして、お母さんと向き合う関係になれること、子供との遊び(いたずらを含む)を共に楽しむこと、そして、家に閉じこもらず、できるだけ子供の社会経験をさせることである。

 

 上記①~④の主な言語障害について支援方法を述べたが、「親の会」も積極的に活用して、同じ悩みを共有してお互い元気づけたり、親同士の情報ネットワークを作ることが障害児への有効な支援方法となる。また、相談治療機関等も活用して専門家の意見を聞きながら、家庭での支援を正しい方法でやっていくことも重要である。

 

 スクリーングでは、言語の「通級による指導等」についても学習して、今後の実践の場で役立てていきたい。

 

 

 

5>言語発達学:伊藤一美先生 ⇒総合評価B

  ・教科書:からだとことばをつなぐもの①(ミネルヴァ出版)

 ・スクーリング:2013817日~18日(東京立川会場)20数名女性のうち私1名が男性でした。

 

2日とも自閉症の事例についてグループ討論したので、眠くなかったし、いろいろ意見が聞け、他人の考え方がわかり有益でした。先生は頭が良くて早口に説明されるので、メモを取るのが大変。確認テストとレポート(3つの課題)は共にヘビーですが、とても勉強になりました!

 

・一番時間をかけた科目でしたが、先生の評価は厳しいです。相当気合を入れないと

 合格できません。

 

・レポートテーマ:スクーリングで課題設定、グループ討論した内容も含む。(注意:支援方法についてあまり書かないこと、事例を理解することに重点を置く)

 

  

(1)1日目に読み深めた事例(F君)の言語・コミュニケーションの特性について(300字程度)

 

(2)2日目にグループで読み深め、デイスカッションした事例(D君)について、①生育歴の整理、②言語・コミュニケーションの特性、③テキストの考察のまとめ、④話し合った内容を踏まえたご自身の考え(1000字程度)

 

(3)読み書きのつまずきについて、①スクリーングで学んだつまずきの気づきのポイント(5点)、②グループで意見交換した支援のあり方のポイント、③3読み書きのつまずきに対する支援のあり方についてのあなたの考え方(300字程度)

 

 

※レポートの出来があまり良くなかったので割愛させていただきます。